平素よりサイボウズの製品・サービスをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

2020年7月の定期メンテナンスより、cybozu.com上で提供しているクラウドサービス（kintone、Garoon、サイボウズ Office、メールワイズ）に新たな2要素認証機能が追加されますので、ご案内いたします。
従来提供していたクライアント証明書による認証（セキュアアクセス）に加えて、認証アプリによる認証が可能となります。

■ リリース概要

• 提供開始日：2020年7月12日（日） 定期メンテナンス以降
• 対象サービス：kintone、Garoon、サイボウズ Office、メールワイズ
• 利用料：無料（各サービスの費用は別途かかります）

■ cybozu.comのセキュリティオプション

cybozu.comのセキュリティオプションには4種類あり、それぞれ設定することができます。
ユーザーがログインしようとすると、その環境に設定されているセキュリティオプションで順番に認証していき、すべてで認証されるとcybozu.comにログインができるようになります。

認証方式	認証の概要	補足
1.IPアドレス制限	接続元のIPアドレスを使ってアクセスを制限する機能
2.BASIC認証	各ユーザーのログイン名やパスワードでの認証とは別に、管理者が指定した認証情報の入力をユーザーに要求する機能	1で指定されたIPアドレス以外からのアクセスのみに設定も可能
3.認証アプリによる2要素認証	各ユーザーのログイン名やパスワードでの認証とは別に、モバイル端末にインストールした認証アプリの確認コードの入力をユーザーに要求する機能	利用を各ユーザーに強制することはできません
4.セキュアアクセス（有償オプション）	クライアント証明書を使って接続元の端末を認証する機能	1で指定されたIPアドレス以外からのアクセスのみに設定も可能

■ ご利用方法

ご利用中の環境に対して、まず、cybozu.com共通管理者が二要素認証の利用を許可する設定を行います。
次に、ユーザーがそれぞれスマートフォンに認証アプリ（Google Authenticator、Microsoft Authenticatorなど）をインストールし設定を行う必要があります。
各ユーザーが設定を行わないと、この認証形式での認証は行われません。
ログイン時は、cybozu.comのログイン画面で通常どおりのログイン名とパスワードを入力後に、認証アプリに表示された確認コードを入力することで、認証が完了します。

なお、定期メンテナンスの時点でご利用中のお客様の環境は、メンテナンス実施後の二要素認証機能の初期状態はオフになっています。

■ ご利用可能な環境

認証アプリを利用した2要素認証が利用できるアクセス環境は下記の通りです。
×のついているアクセス環境の対処方法は表下部の補足をご確認ください。

また、各セキュリティオプション（IPアドレス制限、Basic認証、セキュアアクセス）の設定がオン、オフいずれの場合も認証アプリによるに2要素認証機能をご利用いただけます。

	アクセス環境				セキュリティオプション
	Webブラウザー	モバイルアプリ	デスクトップアプリ	APIによるパスワード認証	IPアドレス制限	BASIC認証	セキュアアクセス
kintone	〇	〇 kintoneモバイル	ー	× REST API	〇	〇	〇
Garoon	〇	× KUNAI	× Cybozu Desktop 2	× REST API × SOAP API	〇	〇	〇
サイボウズ Office	〇	× KUNAI × Office 新着通知	× Cybozu Desktop 2	ー	〇	〇	〇
メールワイズ	〇	× メールワイズ モバイル	ー	ー	〇	〇	〇
cybozu.com共通管理	〇	ー	ー	× REST API	〇	〇	〇

対処方法

• モバイルアプリ、デスクトップアプリで×がつく場合
  該当アプリを利用される場合、認証アプリを利用した2要素認証機能はご利用いただけません。
  二要素認証設定で該当アプリを利用したい場合、セキュアアクセス（有償オプション）をご検討いただけますようお願いいたします。
  
  
• APIによるパスワード認証で×がつく場合
  二要素認証を無効にした連携用アカウントをご用意いただくか、別の方式（APIトークン、セッション認証、OAuth認証）による認証に切り替えていただきますようお願いいたします。

■ お問い合わせ

本内容についてご不明な点がございましたら、メール・電話サポートご利用方法までお問い合わせください。